愛する人を亡くした人へ…。愛する人を亡くした方の、グリーフケアの助けに少しでもなれたら・・・。同じ悲しみを知る者同士、寄り添い、癒し合いましょう。


ロードナイトパーティ
 れんげの主催する、中高年独身者の会(休止中)

愛する人を亡くした人へ…            2013年11月記

9、今にあれ

いろいろな本を読みました。
よく言われているのは、過去は変えられない事、未来はまだ起きていない事。
どちらも考えても仕方ない事。今にありなさいと。

亡くなって数か月は、いつも、誰と居ても、何処に行っても、その人の事ばかりグルグルと考えていて、現実はうつろな霧の向こう。
本当に体験しないとわからない位、ずっとずっとその人の事をぐるぐる考えています。

私の場合は、あの人はその時何を思ったか、痛かったか、苦しかったか、何を見ていたかとか、あの時こうすれば、こうしなかったら、いやもっと前、こうしたら、こうしなかったら・・・
子供の頃まで思いは遡り、自分を責め。同じことをぐるぐると考え、自分を痛めつけていました。

でもある時、心底それが嫌になりました。
何も新しい考えも浮かばず、ただ同じ事ばかりぐるぐる考えて居ることが。
その時の事とか、もうその人がいなければわかるはずもない事なのに。いくら考えてもわかるわけがないのに。
と言う、あきらめ。

それから私は、心の蓋を用意するようになりました。

夜道を歩いている時に、ぼーっと考えて居ると、想いはそちらに飛びそうになります。そんな時は、足に集中してみました。
右と心で言いながら右足を出す、左って心で言いながら左足を出す。
今自分がしている事に意識を集中してみました。
ぐるぐるにはまらないように。
それが蓋の始まりだったと思います。
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